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2010年2月7日日曜日

情報化ガイドライン

 私は自社の情報化を今後どのように進めていこうとしているのか? 昨年後半から考えていることを一度整理してみます。

 まず、業務には「ストック系」と「フロー系」の業務がある、ということを私は前提としています。
  1. ストック系業務
    1. 他の業務と強い結びつきを持っておらず、業務の様々な局面で繰り返し利用されるような業務。
    2. 例えば、顧客情報を参照する、商品情報に新商品を登録する、などのユースケース。
    3. その他の特徴として、非定型な業務であり、要求が利用シーンによって変化することが多い。例えば、レポートに関する要求は、報告する相手やシーンによって異なることが多い。
  2. フロー系業務
    1. 前工程の成果が次工程のインプットとなる関係の連続によって完了する業務。
    2. 例えば、注文から出荷までを管理する、などのユースケース。
    3. その他の特徴として、定型的な業務であり、要求が比較的安定している。また、ビジネスモデルの陳腐化に伴い、ある時に一気に変化することがある。
 このように業務(機能要件)を捉えた時に、下図で示すような情報化の方向性が、今私が考えている「情報化ガイドライン」です。

 ストック系の業務は、簡単にいえば「データに対するCRUDができればよい」業務であり、機能要件を実現するため選択肢はかなりたくさんあります。こうような特性から、アジャイルな開発アプローチによって、素早く、継続的に価値を提供することが大切でしょう。そして、既存IT資源を効果的に活用することで、安く、柔軟なシステムを構築できるだろうと考えます。
 いわゆるクラウド・コンピューティングのSaaSやPaaS、IaaSは、ストック系業務の情報化手段として大いに期待しています。
 ◆注目している技術、サービスなど。
 Salesforce CRMForce.comGoogle App EngineWindows Azure Platform、その他WebサービスAPI、XAML

 フロー系の業務は、組織文化に根差した個性を基盤として構築されていることが多いので、機能要件の実現には、一言でいえば「作り込みが必要」となるケースが多いです。そこで、問題領域をしっかりと分析し、最適化された解決領域をシステム化要件とし、情報化を進める必要があるでしょう。ウォーターフォールを基本としつつ、生産性の高い開発基盤によって、時間とコストをコントロールすることが重要になります。
 ◆注目している技術、サービスなど。

 こうして出来上がったさまざまなサービスが、疎結合によって、いわゆるSOA( Service-Oriented Architecture )的価値を創出してくれればさらに理想的です。

 また、自社プラットフォームに関しては、仮想化技術を積極的に採用することで、コストの面だけではなく、非機能要求をより高いレベルで実現するためにも重要な要素だと考えます。
 ◆注目している技術、サービスなど。
 Hyper-VVMware、VDI、プロビジョニング。

 自社プラットフォームのサービスから特化した形で、「BPM ( Business Process Management )」と「BI( Business Intelligence )」を明記してみました。
  BPMは、組織や事業などを継続的に改善していくためになくてはならないものでしょう。また、BIは、見えない未来を少しでも予見するために必要です。
 ◆注目している技術、サービスなど。
 
SQL Server

 以上が、現時点で私が持っている、今後の情報化の方向性です。

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